世界遺産 大峰奥駈道 洞川・大峰エリア
大峯修行の基地として知られる洞川温泉。ここから、出発し大峯山を目指したり、大峯山から下って疲れを癒したりと、まさしく基地だ。木造旅館と陀羅尼助の薬屋が軒を連ねている。現在では車で行くにも、ここまでバスか車で来て、大峯山に登ることが多い。また、大峯山は、山名を山上ヶ岳といい、今でも女人結界がしかれ、当時の文化を今に引き継いでいる。
山上ケ岳・大峰山寺(天川村) 世界文化遺産
山上ヶ岳を一般に「大峯山」と呼んでいます。この山は1千年もの永きの間、女人禁制の山として知られています。この山に通じる参道には、写真上のような女人結界門が設けられています。4つの門があり、行を済ませた者がくぐれると言われている。「西の覗き」と呼ばれる有名な捨身行があるのも、この大峯山である。
山上ヶ岳山頂の大峰山寺は、日本最高所の国重要文化財の寺院で、修験道の根本道場として多くの方が参詣しています。これまでに発見された数々の遺物から「山の正倉院」とも呼ばれています。
戸明け期間:毎年5月3日〜9月23日
洞川温泉(天川村)
修験道(大峯信仰)の隆盛と共に登山基地として栄え、たくさんの旅館・土産物店・お食事処が軒をつらね温泉街を形づくっています。何かなつかしい雰囲気のただよう街です。また、洞川の里は役の行者の高弟「後鬼」の子孫の里とも伝えられています。
スノーパーク洞川(洞川スキー場)(天川村)
洞川郷の一番奥にあるスキー場。奈良県でもかなり雪深いところです。奈良県内に数ヶ所しかないスキー場のうちのひとつ。900mを越える標高でパウダースノーの雪質が好評です。
大峰山龍泉寺(天川村)
今から千三百年の昔、大峯山の開祖、役の行者によって草創された名刹で、全国修験道の根本道場として信者、登山者の必ず訪れる霊場です。境内、竜の口より湧き出る清水をたたえた大峯山中第一の水行場があり、本尊弥勒菩薩、八大龍王、役の行者尊は、全国信者の尊崇を集めています。
ごろごろ水(天川村)
洞川温泉は代表的なカルスト地形(石灰岩台地)で、数多くのほらあながあります。 この地形からミネラル分を適度に含むおいしいかつ体によい水が湧くのです。ごろごろ水は名水百選に選ばれています。
面不動鍾乳洞(天川村)
面不動鍾乳洞は、奈良県の特別天然記念物の指定を受けた延長280mの鍾乳洞で、洞内では何万年もの歳月をかけて形成された地下宮殿さながらの光景を楽しむことができます。
五代松鍾乳洞(天川村)
五代松鍾乳洞は赤井五代松翁が発見した鍾乳洞。奥行き80メート以上で、鍾乳石は20~30㎝から大きいものは3~4mのものもあり、最大の石柱「大黄金柱」は8mにも達します。この鍾乳洞の下には、環境省名水百選の1つ「ごろごろ水」があり、鍾乳洞探検とあわせて楽しむことが出来ます。
和佐又山(上北山村)
和佐又山は、大峯奥駆道上には無い。位置的には大峯山の西側に位置する山である。標高1,344m。山頂からは「大普賢岳」、近畿最高峰「八経ヶ岳」、「行者還岳」などが見える絶景スポットです。冬登山も人気があります。
大普賢岳(上北山村)
大峰山脈を形成する山の一つで、大峯奥駈道上にあります。石の鼻からは広大な展望が開け、南から北東方面が一望でき、晴れた日には大台ケ原、弥山 – 釈迦ヶ岳が見渡せます。
笙の窟(上北山村)
大普賢岳を東に下ったところに笙の窟はあり、高さ3m幅12m奥行7m程の窟で、役行者冬籠りの古跡と伝えられています。大峯奥駆道からは外れているが、75ある行場の第62行場となっており、現在でも「笙窟冬籠」と呼ばれる雪中参籠は大峯修験道でも、屈指の荒行とされている。