天川エリア
大峯修行の基地として知られる洞川温泉。ここから、出発し大峯山を目指したり、大峯山から下って疲れを癒したりと、まさしく基地だ。木造旅館と陀羅尼助の薬屋が軒を連ねている。現在では車で行くにも、ここまでバスか車で来て、大峯山に登ることが多い。また、大峯山は、山名を山上ヶ岳といい、今でも女人結界がしかれ、当時の文化を今に引き継いでいる。
天河大辨財天社
別名天河神社ともいい、日本三大弁財天の筆頭・大峯本宮とされる霊験あらたかな神社で、芸能の神様としても有名。能関係資料多数が保存され、我が国能楽発達史上の貴重な資料とされています。また、空海(弘法大師)は、同神社への参籠や大峯の山中で修行によって神仏習合の密教を「あ字観」として完成し、塔中寺院の一つであった来迎院横にあるお手植と伝えられる大銀杏(天然記念物)の脇に碑が残されています。7月の例大祭や春秋の大祭には能楽奉納もあり、数々の年中行事の中には珍しい神事も多数行われています。
みたらい渓谷
みたらい渓谷の「みたらい」とは「御手洗」と書き、後醍醐天皇の北条征伐のとき、護良親王が、身を隠した洞穴が観音平にあり、征伐祈願のため、行をしたり、手を洗ったりされた所なので、このように名付けられたそうである。
急な上りや、足もすくみそうな吊り橋があったりしますが、階段や手すり、案内板などコースはよく整備され、光の滝など渓谷美を堪能できます。
天川薬湯センター みずはの湯
特産のトウキなどの薬草を使った生薬配合の薬湯露天風呂とハーブサウナがあり、露天風呂からは清流と滝を眺められます。天川村のおいしい空気とハーブの香りでこころとからだを一層リフレッシュ。
栃尾観音堂
栃尾観音堂には「円空」の作である聖観音菩薩立像・大弁財天天女立像・金剛童子立像・護法神像が祀られています。安置された4体は円空が大峯入峯の際に残されたもので、群像として見られるものは珍しく、円空仏の中でも傑作と評価の高いものです。